2013/05/01

Swirskii Mite::w/o agrichemical

生物農薬

"生物農薬"という単語を見ると、得体の知れない恐ろしい未知のウィルスを使った生物兵器のように思える人は普通の感覚です。しかしそれは刷り込みで、ここを読み進めるうちにリセットされるかもしれません。害虫をこの生物農薬に食べ尽くしてもらおうというのがこの"生物農薬"。この農薬、2008年に農林水産省に農薬登録が承認されました。名前をスワルスキーカブリダニと言います。オランダのコパート社が特許を保有しております。(http://www.koppert.com) 「このダニは地中海東岸に生息し、もともとイスラエル、イタリア、キプロスとエジプトに野生種が生息しています。」(オールアバウトスワルスキーのホームページより

ホームページによるとスワルスキーカブリダニは、生物分類上は"ムチカブリダニ亜科"というカブリダニ科の一種のようですが"カタカブリダニ亜科"という分類でも公開されているかもしれません。生物学者は数あるダニの違いを見た目から判断しているとの事で、カブリダニ科としては間違いないようですが、ムチかカタかはあやふやなようです。 (ダニの生物分類)

では、どんな害虫を退治するのかと言うと、"アザミウマ"というあたかも馬面のような縦長の昆虫です。アザミに生息している事が多く、子供達の遊び「馬出よ(うまいでよ)」とアザミの花を手のひら上でポンポンと叩くと花の奥から出てきた事からこの名前が付きました。4月から10月まで咲き続けるアザミは全国に野生しており、どこでも見る事ができるでしょう。このアザミウマ。殺虫対策は皆無でした。効果のある化学薬品が無くお手上げだったようです。様々なウィルスを媒介する事も悩みの昆虫で、野菜づくりに弊害をもたらす昆虫です。アザミウマは表面を削るように葉の表面を齧ってエサを食べます。植物はそこから病気や腐ったりしますので、対策がないこの昆虫の存在は非常に厄介だったわけです。


Microbial pesticide, Biological agrochemicals

Do you know Swirskii Mite?. Swirskii mite is kind of agrochemical. But this isn't chemical material but living being. Also human being hates a mite because mite biting make us skin itch and bump. But Swirskii mite bring us increase yields. The Mite eats pest all of it. Swirskii mite was registerd in 2008 for Japan MAFF.

-- Amblyseius Swirskii is found in the wild in the eastern Mediterranean region, i.e. Israel, Italy, Cyprus and Egypt. The predatory mite is found there in crops like apples, vegetables and cotton. In Israel, A. swirskii is also frequently found in citrus crops. the name Amblyseius swirskii is always used to refer to this predatory mite. In publications, it may also be referred to as Typhlodromips swirskii. This is the same creature but with a different 'forename' (genus). Taxonomists differ in their views regarding the naming of this mite.--(from All About Swirskii)

Then, what Swirskii eats?. They eats thrips(Thysanoptera). Thrips called "Azami-Uma" in Japan. "Azami" means thistle and "Uma" means Horse. Thrips is looks like horse face, and allmost all they live in a thistle. Azami-Uma named Japanese children's play and tap thistle on hand with mantra like that --"Uma Ideyo!(Come on horse from inside thistle!)". Thistle blooms from April to October, You can see everywhere in Japan. Try to tap it with mantra "Uma-Ideyo!".



生物農薬を使った野菜と聞くと気味悪く思えますが、益虫としてのダニを知るとダニが可愛らしく見えてきます。写真中央右上に見える白い粒状のものがスワルスキーカブリダニです。山に入って葉っぱについてるダニを見かけたらゾーッとしますが、カブリダニというのが分っていると何も気味悪くないというのが不思議。
ちなみにアザミ。スコットランドの国花です。スコットランドのアザミウマは相当大事にされているんじゃないだろうか




農薬登録の手続き:独立行政法人農林水産消費安全技術センター(以下、FAMIC)を経由して農林水産大臣に申請します